独自チップに移行したアップルは、「PCの未来」の主導権を握ろうとしている(WIRED.jp)

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この転換は以前から予想されていた動きではあった。すでにアップルは自社のモバイル機器のチップとソフトウェアの両方を手がけているからだ。そしてアップルは今回、社内の技術者の設計によるARMベースの独自プロセッサー「M1」を初めて搭載したMacを発表した。業界を支配してきた半導体メーカーのインテルを切り捨てたのである。 「M1」はアップルの「iPhone」と「iPad」のプロセッサーに構造が似ていることから、新しいMacでモバイルアプリを動せるだけでなく、エネルギー効率も向上している。「これによりアップルは、PC業界のほかの企業からさらに距離を置くことになりました」と、半導体業界の動向を分析しているTirias Researchの主席アナリストのケヴィン・クレウェルは言う。「PCが、これまで以上にスマートフォンに近づいていくのです」 アップルにとってモバイルプロセッサーの自社開発は、iPhoneの顔認証や拡張現実(AR)といった機能を開発する上で役立ってきた。今回のように「MacBook」シリーズや「Mac mini」のようなPCにも独自開発のチップを採用したことで、PCの分野においても進化をもたらす余地が生まれることになるだろう。 まず、チップとデヴァイス、ソフトウェアの技術者が緊密に連携しながら開発を進めることで、既製品のチップを使う場合よりデヴァイスのパフォーマンスを高められる可能性がある。 今回の発表会でアップルのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長のクレイグ・フェデリギは、新型「MacBook Air」はスマートフォンやタブレット端末と同様に、スリープ状態からほぼ瞬時に復帰できると誇らしげに語っている。さらに「M1」を搭載したMacBookシリーズは、一度の充電で最長20時間の動画再生が可能になると、そのバッテリーのもちのよさも強調した。

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(2020/11/17)