3Dプリンターでつくられた銃の部品が、いまや米国の過激派組織にまで広がっていた(WIRED.jp)

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FBIは、ワトソンからオートシアーを購入したカリフォルニア州のスティーヴン・カリーロという男が、2件の銃撃事件にかかわった可能性が高いとみている。5月にサンタクルーズで警察官が撃たれたほか、6月にはオークランドの地方裁判所で銃撃戦があり、警備員1人と警察官1人が死亡している。 ジョージ・ワシントン大学の主任研究員で過激思想を専門とするジョン・ルイスは、「わたしが記憶している限りでは、米国内の過激派が3Dプリンターを使って銃の改造に成功したことを示す具体的な証拠はほとんどありません」と語る。ルイスは今回の刑事訴訟に注目した最初の人物だが、「憲法修正第2条を強く支持するグループ、つまり銃を所持する権利を主張しいかなる銃規制からも逃れようとする人たちですが、これらの人々がこの種の技術を採用するのはごく自然な流れです」と説明する。 AR-15の改造は、必要な部品さえあれば驚くほど簡単である。ワトソンのビジネスは、これを悪用したものだ。 AR-15は、引き金を引くとチャンバー(薬室)内のガスが弾を押し出し、ボルト(遊底)が戻ってマガジン(弾倉)から次の弾が装填される。通常はボルトが押し戻されたときにシアーも元の位置に戻るが、オートシアーだとハンマー(撃鉄)が固定されない。このため引き金を引いたままにしておけば、連射が可能になる。 銃の設計図などをネットで公開している組織Defense Distributedのジョン・サリヴァンは、AR-15であればほんの数分でオートシアーを追加できると指摘する。オートシアーは1辺が1インチ(2.5cm)以下の小さな部品で、3Dプリンターでの印刷にかかる時間は10分程度だ。サリヴァンは「パーツそのものはただのプラスティックの固まりで、組み立てすら不要です」と言う。 サリヴァンによると、この部品は弾が発射されるときの衝撃を直接受けることはないので、プラスティックでも問題なく機能するという。だが、使い続けていれば破損することはある。「部品が摩耗します。ただ、3Dプリントの部品なら壊れたら交換できます。時間はほとんどかかりません」

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(2020/11/17)