アマゾンのSFホラー『ブラック・ボックス』の見どころは、“狂気への移行”が潜む後半にあり(WIRED.jp)

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※映画やドラマのレヴュー記事にはネタバレにつながる描写が含まれていることがあります。十分にご注意ください 【動画】SFホラー『ブラック・ボックス』トレーラー このほど「Amazon プライム・ビデオ」で配信が始まったSFホラー映画『ブラック・ボックス』。その最初の1時間は、ヒットしたほかの映画のプロットを切り貼りして物語をつくり上げたような印象である。 ある黒人男性が中年女性に催眠術をかけられ、潜在意識の中へと入り込んでいく。まるで『ゲット・アウト』だ。催眠術をかけられていないときの彼は、妻が死んだ夜に何が起きたのかを、情報の断片をつなぎ合わせることで突き止めよう必死になっている。記憶喪失の状態で生活するには、自分がどんな行動をしていたか思い出させてくれるメモに従うしかない。これは『メメント』と同じだ。 ところが、エマニュエル・オセイ=クフォー・ジュニア監督によるこのデビュー作は、有名なスリラー映画のモノマネの域を出ないと思われたそのとき、流れが変わる。『ブラック・ボックス』はたちまち、金曜の夜にポップコーンを抱えてソファーで楽しく観るにはぴったりの、不安定で奇妙な話になるのだ。 混乱はしているが、そのあり方はNetflixで配信されている人気ドラマ「ブラック・ミラー」の、これまで失われていたエピソードのような感じである。強引なテクノフォビア(科学技術恐怖症)と思わぬ展開が満載なのだ。

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(2020/11/17)