国内外60組の作家が競演、彦根城や伝統的建造物で芸術祭「BIWAKOビエンナーレ」(Lmaga.jp)

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滋賀県でおこなわれている国際芸術祭『BIWAKOビエンナーレ』をご存じだろうか。2001年に大津市で第1回が開催され、第3回から開催拠点が近江八幡市に移された。 【写真】彦根市の彦根城内・楽々園に展示された作品 そして9回目となる今回は、近江八幡市と彦根市の市街地を舞台に国内外約60組のアーティストが、11月23日まで作品展示をおこなっている。これらの現代アートを旧市街地の伝統的な街並みとともに楽しめるのが同芸術祭の魅力だ。 近江八幡市の会場は、八幡山の麓に広がる旧市街地の伝統的建造物、空き町家、元造り酒屋、元醤油蔵など。そのうちのひとつ「まちや倶楽部」では13組が展示をおこなっており、市川平、奥中章人、田辺磨由子の立体作品や、コシノヒロコ+サークルサイド、林イグネル小百合+saihoによる映像と立体を組み合わせたインスタレーションなどが見られる。 一方、彦根市の会場は彦根城と市街地に二分される。彦根城の玄宮園、楽々園、西の丸では、南野馨、田中悠、石川雷太が出品。市街地では、江頭誠、岡林まゆみ、田中誠人が元銭湯で、田中太賀志と宇野裕美が元遊郭で展示をおこなうなど、バラエティ豊かなアート体験ができる。 また「足軽組屋敷」や「スミス記念堂」(和風建築のキリスト教の礼拝堂)といった彦根市ならではの場所でも展示がおこなわれている。 今年は新型コロナ禍の影響で、多くの展覧会が中止・延期に追い込まれている。そんななか、海外作家も含む大規模な芸術祭となる『BIWAKOビエンナーレ2020』は開催に漕ぎつけた。それだけでも称賛に価するだろう。もちろん作品のクオリティも高いので、アートファンはコロナ対策を心がけたうえで思う存分楽しんでほしい。 期間は11月23日まで、近江八幡市・彦根市共通チケット一般3500円、各エリアチケット一般2500円。 取材・文/小吹隆文(美術ライター)

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(2020/11/17)