摂食障害の学生を救った「食べていいよ」の一言(教員養成セミナー)
【リンク先抜粋】
私たちはさまざまな欲求を抱きますが、その中で最も高次の欲求が「自己実現の欲求」であると主張したのが、アメリカの心理学者マズローです。自己実現の欲求とは、「自分の可能性を信じて前進しようとする気持ち」と言えるでしょう。この欲求が満たされるには、自尊の欲求がある程度満たされていなければなりません。これは、自分を肯定する気持ち「自己肯定感を抱くこと」と言えます。たんなる自信ではなく、自分自身のありのままを、すべて肯定的に捉えることです。
例えば野球部に入ったもののレギュラーにはなれなかったとします。それでも自分はチームに貢献できたと思えたら、それは自己肯定感を抱けた証拠。自分が何かの形で他者の役に立っていると思うことができれば、レギュラーになれなくても野球部に入ったことを後悔はしないでしょうし、他の部員への感謝の気持ちも高まります。
一方、4番バッターでピッチャーで主将という場合もあります。プレッシャーは大きいでしょう。自分が頑張らなければチームの勝利は遠ざかります。そのような中でホームランを放ち、完封した結果、チームが優勝を果たすことができたら、どんな気持ちになるでしょうか。「期待に応えられた」、「務めを果たすことができた」という満足感が抱けます。こちらは自己効力感と呼ばれます。自分の行動によって、課題に対して期待する結果が得られた、という体験を繰り返す中で自己効力感は高まっていきます。すると、プレッシャーに晒される状況に陥っても事態をうまく乗り切りやすくなります。自分自身の可能性を信じられるからでしょう。