信頼できる『教育論』の見極め方(教員養成セミナー)
【リンク先抜粋】
世の中には、多くの「教育論」が出回っています。こと教育に関しては、みんな何かしらの経験を持っているものですから、よく言われるように、誰もが簡単に評論家になれてしまいます。
でも、そうしたさまざまな「教育論」は、いったいどれくらい信頼に足るものなのでしょう? 今回は、さまざまな教育論や方法論に触れたり実践したりする時の注意点について、お話しすることにしたいと思います。
まず基本となるのは、それが「一般化のワナ」に陥っていないか、十分に吟味することです。
「一般化のワナ」とは、私たちが、その限られた経験を、まるですべての人に当てはまることであるかのように、過度に一般化してしまう思考のワナです。
たとえば、子どもの頃、体罰まがいの厳しい指導で部が強くなったという経験を持つスポーツ部活動の顧問がいたとしましょう。その先生は、同じような指導を子どもたちにすることが、正しいことだと思い込んでしまっているかもしれません。
でも、それはその先生が、たまたまそんな指導が自分に合っていただけの話かもしれないのです。いえ、そもそもその先生にとっても、そんな指導が本当に合っていたのかどうかも、私たちは批判的に吟味する必要があるでしょう。