教師に叱られると拒絶反応を示す子供が増えてきた(教員養成セミナー)

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■ 増えてきた「友達親子」  近年、叱られることに慣れていない子供が増えてきました。私が教える大学生の中にも、少し強く叱るとすぐに拒絶反応を起こして、叱ったことを聞いてくれない、心を閉ざしてしまう人は多くいます。では、どうして子供たちは叱られることに慣れていないのでしょうか。それは昔と比べて、親子関係が変化していることが原因の一つとして挙げられるでしょう。いわゆる、友達のような親子関係が増えてしまった結果、家庭で叱られることが少なくなったため、このような子供たちが増えてしまったのだと考えられます。 ■ 信頼されればやる気が出る。期待されれば応えたい  皆さんも経験があるかもしれませんが、頭ごなしに叱られても、心には響きません。叱られることに慣れていない子供たちが増えているとはいえ、叱り方を工夫しなければ、心に響かないのは、今も昔も変わらないのです。  例えば、教室で物を散らかしたまま、片付けずに帰ろうとしているA くんがいたとします。頭ごなしに「ちょっと待ちなさい、片付けて帰りなさい」と強く叱ると、A くんはその場だけ繕って、反省した素振りを見せ、片付けるかもしれません。しかし、次また同じ場面があれば、また散らかしたまま帰ろうとするでしょう。  では、どうすれば、しっかりと反省をして、片付けることができるようになるのでしょうか。そこで皆さんに行ってほしいのが、「信頼と期待の言葉がけ」です。まず始めに、「A くんが自分で使った部屋だから、自分で綺麗にしてくれると先生は嬉しいな」と期待を示します。その次に、「Aくんならできるよね」と信頼を示します。これはアドラー心理学の「勇気づけ」と呼ばれる方法です。  アドラーの勇気づけのポイントは2つあります。1つは、してほしくないことは言わない。また、してほしくないことを肯定形に変える。例えば、子供たちに廊下を走ってほしくないのであれば、走るなではなく、ゆっくり歩こうね等の肯定形に変えます。  2つ目のポイントは自分で考えさせることです。例えば、遊んでくれないことに腹を立て、友人を蹴ってしまった子供については、「本当は、仲良くしたいんだね。仲良くするためにはどうしたらいいかな」など、本人に考えさせることを意識した声かけも大切です。  皆さんも、信頼されればやる気がでることでしょう。そして期待されていれば、その期待に応

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(2020/11/17)