ナイル川は豊かなのか? 釣り人的な視点で眺めてみた(GLOBE+)

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ナイル川の水源は、エチオピア高地を源とする青ナイル川と、赤道周辺の湖沼高地から流出する白ナイル川の2つであり、青ナイル川が約7割の水を供給する水源となっている。青ナイル川の流域に降った大量の雨が毎年8~10月になってエジプトに押し寄せ、洪水を引き起こす。 古代4大文明の一角を成すエジプト文明は、この洪水によって発達したと言っても過言ではない。近代に入ってダムによる水の制御により、農業生産を飛躍的に拡大するなど経済発展につなげてきた。エジプトは古代から、ベイスン農業と呼ばれる農法で人口を養ってきた。ベイスン農業では、ナイル川の流域に水路や堤防を建造し、堤防で囲んだ農地を洪水期に冠水させ、洪水の終わりとともに排水して小麦などの種をまいて生産量を拡大させた。 こうした農法は、エチオピア高原の肥沃な土壌が洪水によってエジプトにもたらされ、農地を冠水させることで無肥料でも豊かな実りを人々に与えてきた。訪れた青ナイル川の源流に当たるエチオピアの北部では、大量の雨で土壌が削り取られ、川がむの濁流と化すのを目にしたことがある。エジプトには、肥沃な土壌の多くがエチオピアからやってきた。 ナイル川を通じて豊かな恵みをエジプトにもたらしてきたエチオピアなどの土壌も、ダムや堰の建設によって下流に到達しなくなった。その代わりに、エジプトは年間を通じた安定的な灌漑用水や水力発電によるエネルギーの確保という恩恵を享受した。農業生産は拡大し、人口も1960年の3000万人弱から今年は1億人を突破した。

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(2020/11/17)