【千葉魂】悔恨に収穫、来季の礎へ 逆境続きの一年終わる(千葉日報オンライン)

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 11月15日。マリーンズの2020年は終わった。季節はすでに立冬。福岡の街は冬の匂いに包まれていた。イレギュラーなシーズンは6月19日にこの地で開幕し、ここで終わった。リーグ優勝のホークスと14ゲーム差の2位。挑戦者として臨んだクライマックスシリーズは2敗で王者に、はじき返された。  「勝って一年を終えたかった。悔しい。まだまだチーム力を上げないといけない。個々もレベルアップをしないといけない。それは選手たちも感じていると思う」  ゲームを終えた井口資仁監督は悔しい想(おも)いを口にした。グラウンドからはホークスとファンの歓声が漏れ聞こえてくる。その中で冷静に試合を振り返った。     □     ■     □  「突ッパ」のスローガンを掲げ、チーム一丸で挑んだシーズン。目標としていた優勝は夢と消えた。立ちはだかったのは絶対王者。日本シリーズを懸けて再度、相まみえた敵地でのCSも壁は高く険しかった。戦い終えた今こそ、その差を全員でしっかりと考え、分析する必要があると井口監督は考えた。  だからこそ宿舎に戻った指揮官は全員をミーティングルームに招集した。壇上から全員を見渡した。予期せぬ形で開幕が遅れ、先が見えぬ戦いを強いられた一年。逆境続きの中、ファン、選手、コーチ、スタッフで心を一つにして前に進んだ一年でもあった。まずは一緒に戦った仲間を見渡した。そして語り始めた。  「よく戦ってくれた。最後は勝ち上がってくれた。一回りも二回りも強くなっている。ただこの経験を来年、必ず生かさないといけない。今が一番、しっかりと自分と向き合うことができる時。自分の課題を考えて、それぞれが明確な目標設定をしてほしい。今日、ここから来年のスタートを切る」  昨年は最終戦で敗れて4位。悔しい気持ちを忘れずに日々、挑むこと。全員が同じ夢を見て、それに向かってまい進すること。それらを井口監督は選手たちに伝え、気持ちを一つにしてのぞんだ一年だった。  シーズンを終えた今は自分たちの弱かった部分を見つめ直す時となる。目をそらすのではなく弱かった点を認め、向き合う段階だ。成長途上のマリーンズはまさに今年の経験を糧に大人への階段を駆け上がろうとしている。そのためにはまず今年の一年を振り返り、良かった点には自信を持ちながらも、課題から逃げずにピックアップしていく作業に入る。  指揮

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(2020/11/17)