1億円のMRI室 電子機器が支える人馬の信頼関係(日刊スポーツ)

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競馬は人と馬が織りなすドラマ。そこには意外にも以前から最新の電子機器や技術が取り入れられている。今回の「ケイバラプソディー ~楽しい競馬~」では三上広隆記者が取材で見かけた最新電子機器をリポートする。  ◇   ◇   ◇ 人と馬の間にあるのは「愛情と信頼」とが大前提。ただその中でも競馬には以前から最新の電子機器が取り入れられている。馬をいかに安全に、そして効果的に調教し、どうやって安全にレースを行うか。それをアシストする一端を電子機器が担ってきた。各部門に分けて紹介する。 ★治療 昨春、美浦トレセンの診療所に大きなコンテナが現れた。正体は馬専用のMRI検査室。人間の検査にも使われるが、MRIとは非常に強い磁石と電波を利用して人体の断面を撮影する装置だ。医療ドラマなどで患者が台で横になり、円筒状の中に入れられるシーンを見たことがあるだろうか。馬を横たわらせて、そこに入れるのはさすがに無理がある。そこで馬用に開発されたのが、このMRI検査室。英国製で日本には2台しかなく、美浦と栗東の両トレセンに1台ずつ置かれている。価格は約1億円とか。今では馬の検査に欠かせないものになっている。 ★調教 史上初の芝G1・8勝を挙げたアーモンドアイを管理する国枝師が使っている双眼鏡は一見普通のものだが、実は録画機能が付いている。「もう10年くらい前から使っているよ」と事もなげに言う。調教の動画をスタンドから無理なく撮れる。それをスタッフと一緒に見て馬の様子はもちろん、調教技術の向上を図っている。もとは野生動物を撮影するためのものだとか。国枝師が使っている様子を見て、取り入れた調教師もいる。「今のが2台目かな。でも最近生産中止になったみたい。確かにあまり需要はなさそうだものな。けれど、何かまた新しいものが出るとか出ないとか聞いたよ」。国枝師がまた新しいアイテムを手にする日も近いかもしれない。 ★レース 最新技術を使った例はもっと昔にもある。JRAのゲートは海外や地方のゲートとは違い、開くときに特別な技術が使われている。その方式になったのが1970年代後半から。「逆作動マグネット方式」と呼ばれるもので、開くときに電気を通して磁石の力を止めて、ゲートが開く仕組みだ。技術的には電気を通し続け、電気を落として開くように、簡単だが万が一にでも馬に電気の影響を与えないためにこの方式を採用し

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(2020/11/17)