「半沢直樹」で注目の銀行就活 実際はどんな職場?(NIKKEI STYLE)

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一方でリアルを感じさせる場面もあったようだ。劇中の銀行は「東京第一銀行」と「産業中央銀行」という大手都市銀行が合併してできた。現在でも「旧T(ティー)」や「旧S(エス)」と出身銀行の派閥に分かれ、派閥同士の争いが繰り広げられるという設定だ。 現実にもメガバンク3行はいずれも複数の銀行の合併によって生まれた。畑中さんは「今でも上層部の間では『どの銀行出身なのか』という会話が頻繁にあり派閥意識は残っている」と推測する。 畑中さんが出席した新人研修では「なぜ役員になれたと思うか」との質問に役員が「わからない。7割が運だと思う」と回答。畑中さんは「同じ派閥の上司が出世したから、その人も出世できたのでは」といぶかる。 ドラマを見た学生たちはどう感じたのか。あるメガバンクに内定した男子大学生は「半沢のように、自分の正義を泥臭く貫き通せる銀行員になりたい」と意気込む。学生時代に起業経験があり、資金集めに奔走。泥臭く熱意を伝えるうちに、事業を手伝ってくれる人に出会ったといい、半沢の粘り強さに自身の過去を照らし合わせる。 2013年放映の前回シーズンも含めて全話見てきたという早稲田大3年の男子学生は「このドラマを見て銀行志望になった。幅広い業界に身を置き、人とのつながりを大切にしながら仕事に携われるのが銀行員の魅力だ」と訴える。 しかし、そんな学生は一部なのかもしれない。2021年卒の学生を対象に実施したマイナビの「就職企業人気ランキング」によると、文系で最上位のメガバンクは三菱UFJ銀行で21位。三井住友銀行が35位、みずほフィナンシャルグループが58位だった。ほんの数年前までは上位の常連だったが様変わりした。 別の早稲田大3年の女子学生は「ドラマに影響されてか、メガバンクは何でもトップダウンで、自分の希望がかなわないイメージだ」と敬遠する。少子高齢化や長引く低金利の影響を受け、収益構造が悪化する銀行業界。就職先としての魅力を高めるためにも、メガバンクは旧来のイメージを脱し進化を遂げようとしている。

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(2020/11/17)