サイン盗みの2人が復権 大リーグの「厳罰」や「永久追放」の実態【メジャーリーグ通信】(日刊ゲンダイDIGITAL)

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【メジャーリーグ通信】  先月末、アストロズのサイン盗みスキャンダルの主犯であるアレックス・コーラ元ベンチコーチ(後にレッドソックス監督)が1シーズンの出場停止が解け、わずか10カ月でレッドソックスの監督に返り咲いた。  同様にサイン盗みを黙認して出場停止になっていたA・J・ヒンチ前アストロズ監督もタイガースの監督に就任。厳罰を受けるべきワル2人がコロナ禍のドサクサにまぎれて復権を果たしてしまった。  メジャーリーグではペナルティーを受けた者がうまく立ち回って、いつの間にか免罪符を与えられ復権するケースが少なくない。 ■賭博や薬物はタブー領域も  1990年、ヤンキースのジョージ・スタインブレナー・オーナーは賭博常習者に4万ドルを渡して主砲ウィンフィールドのあら探しをさせたことがバレて永久追放処分を受けた。しかしオーナー仲間だったバド・セリグがコミッショナーに就任すると永久追放はあっさり解除され、3年間野球界から締め出されただけで復権した。  2018年には薬物検査で3回陽性反応が出て永久追放になったメッツの元クローザー、ジェンリー・メヒアがマンフレッド・コミッショナーに永久追放の解除を直訴し、了承されて現役復帰している。賭博と薬物に関連した事案は変更できないMLBのタブー領域と見なされていたので、この件はさまざまな臆測を呼んだ。  1980年にはレンジャーズのエース、ファージー・ジェンキンズがコカイン3グラムとハシシュ2・2グラムを所持して逮捕され、キューン・コミッショナーから追放処分を受けた。  しかし、すぐに解除されたため、ジェンキンズは現役生活を続行。引退後の1991年には殿堂入りを果たした。すでに通算250勝を達成し殿堂入りが確実になっていたので、輝かしいキャリアに傷がつかないよう配慮したものと思われる。  1979年には通算660本塁打の大打者ウィリー・メイズがカジノに雇われ、挨拶係をしていることが発覚。厳格な性格のキューン・コミッショナーは「殿堂入りしたヒーローがカジノで働くとか何事か」と怒り心頭に発し、野球界との交わりを一切禁じる追放処分を科した。3年後にはヤンキースの元主砲ミッキー・マントルもカジノの客寄せに雇われていることが発覚し同じ処分を受けた。1985年にユべロスがコミッショナーになると、この血も涙もない処分は解除され、2人

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(2020/11/17)