17歳の女優・原菜乃華、『罪の声』の胸締め付けられる演技が話題に「女優を続けられるか考えていた時期で、作品に懸ける想いはすごく強かったんです」(デビュー)

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 35年前に日本を震撼させ、未解決のまま時効となった劇場型犯罪をモチーフに、綿密な取材と斬新な着想により、圧倒的リアリティを備えたヒューマンミステリーに仕上げたベストセラー小説を、小栗旬と星野源の顔合わせで映画化した『罪の声』。大ヒット上映中の本作において、犯行テープに自身の声を使われ事件に巻き込まれてしまう少女・生島望を演じ、その演技が高く評価されているのが、17歳の女優・原菜乃華だ。土井裕泰監督から「この映画の中で希望の存在」として託された生島望役を演じ切った原に話を聞いた。 【写真】原菜乃華/映画『罪の声』より。  1984年から85年にかけて、警察とマスコミを翻弄し日本中を巻き込んだ一連の企業脅迫事件。時を経て事件の真相に迫る企画を担当することとなった新聞記者・阿久津英士(小栗)。阿久津は取材の過程で、京都で老舗のテーラーを営む曽根俊也(星野)にたどり着く。家族3人、幸せな家庭を築いていた彼は、ある日父の遺品の中の古いカセットテープを見つける。録音されていたのは、35年前の事件で身代金受け渡しを指示する脅迫テープの音声。その声を聴いた俊也は戦慄する…“俺の声だ”と。  阿久津と俊也は、共に事件を追う中、事件に関わっていたと思しき生島秀樹(阿部亮平)、そして忽然と消息を絶った一家のことを知る。生島の娘で中学生の生島望(原)は、俊也と同じく、事件の脅迫テープに声を使われた子どもの1人だった……。映画字幕の翻訳家になるという夢を友人に語り目を輝かせていた日常から、「あのテープのせいで一生台なしや!」と絶望の淵に立たされる望。しかし「絶対絶対夢叶える!」と、過酷な状況でも希望に向かって抗い続ける望の姿が、観る者の胸を締め付ける。  原は生島望役をオーディションで獲得している。その審査の段階から、望には深く感情移入していたようだ。「どんな作品かは聞かないまま、当日に最後の電話のシーンの台詞をいただいて。1回目は自分に寄せて、実際に仲の良い友達に電話していると思って、自分の中で勝手に過去を作って演じました。2回目を演じる時に、監督から状況設定を聞いたんですが、それを聞いている最中に本当に泣きそうになってしまって。2回目は望ちゃんに近い感情で演じることができました」(原)。即座に役に寄り添える感受性。それがキャスティングの決め手だったのだろう。  現場に入るまで

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(2020/11/17)