「多様な私を受け入れる」西村宏堂 僧侶であり、アーティストである自分(CREA WEB)

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 多彩な肩書きを持ち、数々のボーダーを超えてしなやかに生きる西村宏堂さん。  これまでの道のりと日々の習慣は、自らの世界を切り拓くヒントに満ちていました。 【画像】僧侶として、メイクアップアーティストとしての顔を見せる西村さんの写真をチェック!(全7枚)  モデルを思わせるスタイリッシュな佇まいと、法衣をまとい穏やかなオーラを漂わせる僧侶の姿。「どちらも私なんです」と微笑む西村宏堂さんは、僧侶、メイクアップアーティストの仕事に加え、LGBTQ当事者として多彩な場で活躍する、とびきりユニークな存在だ。メイクと出合ったのは、自身の性に悩んだ高校時代を経て、新天地を求め、アメリカに留学していたときという。 「当時の私はアジア人体型や、一重の目などに劣等感を抱いていました。そんなとき、ミス・ユニバースで日本人女性が優勝。衝撃でした。彼女のアイメイクを真似てみたら、驚くほど目の印象が変わった。自分の気持ちまでも変化させられるメイクの素晴らしさを知り、メイクアップアーティストになろう、と決意が固まりました」  ほどなく尊敬するアーティストに弟子入りし、NYで研鑽を積むなかで自身のセクシャリティへの考え方も徐々に変わっていった。 「自分が心地良い自分でいればいい、と。それまでは『人と違うから』と理由をつけ、自らを抑えつけていたのだと気づきました」  この頃から、それまでは避けていた実家の寺の教えにも興味を持ち、僧侶のための修行を開始。 「キラキラのアクセサリーが好きな自分が僧侶になっていいのかと悩みましたが、尊敬する師に『仏教で大切なのは皆が平等に救われること。服装や外見は関係ない』と言われて希望を感じました。仏教もメイクも人を助けるもの。両方とも同じ役割だと思っています」  2つの仕事の傍ら、LQGBTQ啓蒙に関する講演も引き受けるという多忙な日々。そんななか毎朝の習慣にしていることがある。 「その日にするべきことや心に浮かんだことを書き出す『モーニングページ』です。起きてすぐ、行います。無意識の願望に気づきやすいし、一番集中できるとき。自分を見つめる、大事な時間です」  絵を描くことも、自分と向き合うためのもの。説法や講演で伝えたい内容を、イラストで表現することが好きだという。言葉や絵、メイクでの表現を通して、「男とは」「女とは」「僧侶とは」といった今ま

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(2020/11/17)