1年以内の要償還債務だけで10兆ウォン、ハラハラする大韓航空・アシアナ統合(朝鮮日報日本語版)

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 華麗な経営規模とは異なり、両社の内部事情は思わしくない。コロナで資金不足に直面した両社を救済するため、これまで国策銀行がつぎ込んだ資金は5兆ウォンに迫る。アシアナ航空に3兆5400億ウォン、大韓航空に1兆2000億ウォンだ。それでも資金が不足した大韓航空は近く、基幹産業安定基金の利用も申請する計画だ。政府の支援がなければ、両社は自力で生存できない状況だ。  韓国産業銀行は韓進グループのアシアナ航空買収に向け、今後8000億ウォンを投資する計画だ。民間企業に事実上の公的資金をこれほど投入することは適切ではないという指摘もあるが、今回両社の統合が頓挫すれば、両社に巨額の政策資金を追加投入しなければならないというのが産業銀の説明だ。産業銀のチェ・デヒョン副行長は「現在の2大航空会社体制を維持した場合、来年末までに両社に4兆8000億ウォンの政策資金の追加投入が避けられない」と述べた。 ■10兆ウォンの短期債務とコロナによる不透明性  業界からは今回の買収契約でアシアナ航空は急場をしのいだとの分析が聞かれる。しかし、将来は依然として不透明だ。負債が大きな負担だ。アシアナ航空の負債比率は6月現在で2291%に達する。自己資本比率はマイナス56%だ。1年以内に償還しなければならない流動負債だけで4兆7979億ウォンあるほか、大韓航空の短期債務と合計すると約10兆ウォンに達すると推計される。ともすると大韓航空とアシアナ航空が借金の山で共倒れする可能性もある。両社の従業員2万7000人余りの人件費負担も重い。両社は4月から順番に有給・無給による休職を実施している。

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(2020/11/17)