ユーグレナ減収減益も、売上高は「待望の」増加基調に転換果たす。来期は過去最高を予想(BUSINESS INSIDER JAPAN)
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ユーグレナは前述のピークから減少傾向が続いた売上高を改善するため、事業ポートフォリオの見直しなどを進めてきた。
ただし、広告の最適化を図るなかで売り上げが減り、粗利益も減少。同時期にバイオ燃料の実証プラントが稼働したことで研究開発費が増加していた。
はたから見れば「不調」というわけだが、永田暁彦副社長は、
「全体的に事業が不調というように見えてしまうかもしれないが、そうではないと考えている」
と説明。
自信を見せた理由は、セグメント単独で見ると以前から黒字を維持していたユーグレナの主力、ヘルスケア事業の売り上げが改善されたことにある模様だ。
永田副社長は、
「ブランドの数が増えて、最適なブランドに投資できる環境が整ってきた」
と好調の要因を説明する。
成長の軸となっているのは、通販事業(直販)の販売数の伸び。
もともと、ユーグレナの通販事業ではハガキや電話による注文の割合が多かった。そこで、マーケティングをデジタルにシフトさせたことで、直販におけるオンライン比率が上昇。
「(ユーグレナグループの商品の)定期購入者数は2018年4月をピークに減少の一途をたどっていたが、2019年12月を底に再成長に入っている。この9月末には、29万6000人と過去最高水準にまで戻ってきた」(永田副社長)
とりわけ、フルリニューアルした主力商品「からだにユーグレナ」への集中投資により、売り上げが増加しており、2021年以降も引き続きユーグレナ(ミドリムシ)の素材としての価値、商品の認知向上に向け、同商品に対する投資を進めていくとしている。
また、2020年5月以降、直販ブランドであるMEJ社のダイエット健康食「C COFFEE」の売り上げも急成長。
「詳細は開示していませんが、100億円規模のヘルスケア事業の中で、十分主力と言える存在に成長した」(永田副社長)
ユーグレナとしては、こういった主力事業で利益を確保しながら、バイオ燃料事業をはじめとした先端投資領域への投資を進めていく方針。
なお、ヘルスケア事業の成長は、コロナ禍における健康意識の高まりも追い風となった模様だ。