宮城県美術館の移転問題 村井知事“移転断念” 現地改修の方針 文化的価値を再評価・工事費など比較検討した結果(KHB東日本放送)

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宮城県が移転集約する方向で検討を進めていた県美術館や県民会館などの再編構想をめぐり、村井知事は美術館の移転を断念しました。 県は、県美術館と県民会館、みやぎNPOプラザの3つの県有施設について、老朽化などを理由に、仙台市宮城野区の仙台医療センター跡地に移転集約し、施設を複合化する方向で検討を進めてきました。 一方で、美術館の現地存続を求める声も多く、県は移転集約案のほかに、美術館だけを現地で増築する案と現地で増築せず、改修する案も用意し、3つの案について比較検討を行いました。 村井知事は、16日の会見で、世界的な建築家による設計や周辺環境といった美術館の文化的価値を再評価し、工事費などを比較した結果、美術館だけを移転せず現地で改修する方針を明らかにしました。 村井知事「当初、私には文化的価値が見えていなかった。それを反対派の意見や議会での議員の質問や意見、こういったものを見て、こういった視点で考えることは非常に重要だなと改めて見直すことにした」 県美術館の移転中止について、県民の反応です。県民「私は良いと思いますよ。十分良い所にあるから、なんでもかんでも新しくしなくたって良いじゃないですか」「建築としての価値は、私、良く分かりませんけど、良いとか悪いとか、そんなちょっと難しい」 一方、芸術家2000人でつくる県内最大の芸術家の団体、県芸術協会の雫石隆子理事長は、丁寧な議論がないまま県の計画が二転三転してきたことに危惧しています。 県芸術協会・雫石隆子理事長「ちょっとほっともしますけど、ただ、これで終わりではないと思っております。いろんな不備もありますし、要望もありますので、その実現はどうなるかなというのをこれから見守っていきたいと思います」 また、これまで移転集約を求めてきた仙台駅東口の町内でも議論が無かったことを指摘しています。 榴岡地区町内会連合会・及川勇会長「ある程度、会か何かを作って、みんなで話し合いが持たれると思っていたが、まったくそういう場もなかった。この地区にとっては、にぎわいを創出できると考えたので非常に残念」 県は11月28日に県民を対象とした説明会を開き、計画変更の経緯を説明するほか、今年度中に現地改修する案で事業計画を策定する方針です。

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(2020/11/16)