東アジアサミット開催~中国に対する「貿易と安全保障問題」をどう考えるべきか(ニッポン放送)
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須田)これについては、まさに安全保障上の問題ということなのですけれども、実はRCEPを含めた「貿易と安全保障問題」は深くリンクしています。2国間で貿易をしているなかで、安全保障上の問題に抵触する場合には、主張した国の判断で処理をしていい。例えば輸出を停止する、輸入を停止するなど、WTOルールが国際的に認められているのです。安全保障問題と自由貿易は深くリンクしていて、「表裏一体の関係」にあります。一方で、日中間でこのような対立が残っているなかで、「貿易は貿易」ということで進められるのでしょうか。この東アジアサミットで中国の行動批判をしたということが、RCEPにも影を落として来ると理解していただきたいと思います。
飯田)いま国家安全保障会議(NSC)のなかにも、経済班というものをつくりました。政策面でもそれを裏打ちしているということですよね。
須田)そこでポイントはデジタルセキュリティ、先端技術の分野に関してだと思います。
飯田)TikTokのダウンロード禁止を、アメリカの商務省が延期するということを発表しました。「もう方針が変わってしまうのか」という気がしたのですが。
須田)それについては継続案件ということで、バイデン新体制がどういう判断を下すのかということでしょう。しかし、議会の方はかなり強硬派ですから、その辺りの影響が出て来るだろうと思います。