アルバルク東京が本来の戦いぶりを取り戻しチームの危機から脱出(バスケットボールキング)
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「らしくない」という表現が思わず口をついてしまう試合内容だった。リードを維持できない…。先にミスが出てしまう…。ホームコートで滋賀レイクスターズ、新潟アルビレックスBBに連敗。ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチは試合が終わった直後、2試合とも選手、スタッフをコートに残して短いミーティングを行った。それほど、チームには危機という2文字が漂っていた。
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迎えた三遠ネオフェニックスとの一戦、三遠はネナド・ミリェノヴィッチが故障のため離脱中とはいえ、カイル・ハント、ステヴァン・イェロヴァツの両外国籍選手に加え、アジア枠のサーディ・ラベナもチームに合流。今回のA東京戦でも虎視眈々と勝利を狙っていたに違いない。しかし、そんな嫌なムードを吹き払うようにティップオフ直後から積極的にリングにアタックしたのが田中大貴だ。
田中は試合後のメディア対応の冒頭、「今日の試合は自分自身の役割である、積極的にアタックしてオフェンス面でチームを引っ張っていくことを意識してプレーすることができたので良かったと思います」と語ったが、まさにそれスタッツに反映されている。
第1クォーター、アルバルクのエースは3ポイント1本を含む2本のシュートと2本のフリースローを全て決め、チームのスタートダッシュの燃料となった。その後も得点だけでなく、ディフェンスでも献身的にチームを支える。終わってみれば、得点はチーム最多の21を挙げ、同時に今季最高の数字をたたき出していた。
「スタッフ、選手でミーティングをして、チームとして、そして個々が何をしなければいけないかをもっと明確にして試合に臨んだ」と田中が振り返ったこの試合、ルカHCは「試合開始から大貴は集中していた。本人もこの連敗で歯がゆい思いをしたと思うが、勝利に貢献するパフォーマンスを見せてくれた。今後もリーダーとしてチームを引っ張ってほしい」と指揮官も納得のパフォーマンスを発揮した。
それでも連敗してしまっては連敗の悪夢から脱出することはできない。翌15日の試合では、試合内容も問わることになるだろう。