『コンフェティ』リトル・ミックス(Album Review)(Billboard JAPAN)

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 2000年以降ガールズ・グループの勢力が衰退し、昨今ではK-POP勢に独占されつつあるが、2012年リリースのデビュー・アルバム『DNA』から前作『LM5』(2018年)まで、5作連続でUKアルバム・チャートTOP5入りしたリトル・ミックスは、活動休止も低迷することもなく走り続けている。    2011年に英オーディション番組『Xファクター』で番組初のグループ優勝を飾り、同年発表のデビュー曲「キャノンボール」がUKシングル・チャート1位を獲得。前述のデビュー・アルバム『DNA』は、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で最高4位をマークし、2013年の2ndアルバム『サルート』も6位と2作連続で全米TOP10入りした。    デビュー9年目となる2020年現在もその人気は健在で、本作『コンフェティ』からの先行シングル「ブレイク・アップ・ソング」が9位、「スウィート・メロディー」は8位といずれもUKシングル・チャート上位にランクインしている。2010年代ではフィフス・ハーモニーが同ガールズ・グループとしてブレイクしたが、今やソロが中心となりグループの活動は停滞したままとなっている。出ては消えを繰り返すガールズ・グループの中で、リトル・ミックスの息の長さは異例といえよう。    その先行シングル「ブレイク・アップ・ソング」は、前作『LM5』にソングライター、ゲストとしても参加したカミーユによるプロデュース曲。80年代フレイヴァ―を漂わすスピード感あるシンセ・ポップで、ロックダウン中に自宅で撮影したミュージック・ビデオでも、それぞれ当時のファッションを再現したビジュアルでパフォーマンスしている。    一方「スウィート・メロディー」は、イギリスのソングライターMNEKとタイラ・パークスが手掛けたダンスホール風のアップ・チューン。 黒一色のセクシーな衣装でダンスを繰り広げるMV含め「ブレイク・アップ・ソング」とは対照にクールな仕上がりとなった。コテコテのダンス・ポップからブラック・ミュージックまで、ジャンルの枠を超えてパフォーマンスできる柔軟性は、良い意味で統一性のないリトル・ミックスの強みといえる。MNEKとタイラ・パークスは、プロモーション・シングルとして発表した「ノット・ア・ポップ・ソング」も担当した。    TOP10入りは逃したが、同UK

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(2020/11/15)