日本統治時代の面影とどめる駅、ツーリストセンターに/台湾・宜蘭(中央社フォーカス台湾)
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(宜蘭中央社)日本統治時代に建設され、1970年代末に廃線となった羅東森林鉄路の大洲駅(宜蘭県三星郷)が、ツーリストサービスセンターに生まれ変わり、14日にプレオープンした。
文化部(文化省)などの資料によれば、羅東森林鉄路は太平山林場(現・太平山国家森林遊楽区)から切り出したヒノキを市街地まで運搬するために建設された太平山森林鉄路の支線として、1924(大正13)年に開業。1926(同15)年には旅客輸送も開始し、計10駅が設けられて地元の人々に親しまれたが、台風による損傷や乗客の減少などによって1979年に廃線となり、駅舎の多くは取り壊された。大洲駅は2001年、元通りに再建された。
地元の青年団が昨年、三星郷公所(役所)の支援の下で教育部(教育省)に同駅の再活用を申請。同所は地元のレクリエーション協会などと連携して、ツーリストセンターとしての新しい命を吹き込んだと説明。同駅の歴史や人文、地の利を生かして、旅行者に地元ならではの情報を提供していきたいと意欲を示した。
(王朝鈺/編集:塚越西穂)