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劇団子供鉅人（きょじん）のキキ花香（32）が14日、都内の浅草九劇で行われた短編映画「捨てといて捨てないで」完成披露試写会で、新型コロナウイルスの感染拡大の中だからこそ「集まり、撮影できた」と初監督を務めた山口森広（39）らに感謝した。 【写真】完成披露試写会に登壇したキキ花香 「捨てといて捨てないで」は、劇団ONEOR8所属の俳優である山口が、コロナ禍の影響で仕事がキャンセルになってしまった俳優たちが一念発起して、自らの手で映画を一から作ろうと7月にクラウドファンディングを立ち上げ、初監督・脚本を務めた短編映画。ホテルを舞台に、キキ演じるスタッフの長沢ナナコが客室を清掃する際、宿泊客が部屋に残していったペットボトル、ガーゼなどの残留物をゴミか、ゴミでないか分別に悩み、山口演じる支配人に叱られる毎日を描いた。 キキは、オファーを受けた当時を振り返り「本当にコロナ禍だから集まったし、撮影できたところが、すごくあって、逆に感謝しているところもあって」と語った。その上で「ホテルも、緊急事態宣言があって、あまりお客さんがいないから借りられた。転がってきた縁というか、シゲさんのお人がらが皆さんを呼び寄せるパワーがあった」と山口に感謝した。 キキは劇中で、恋人の渚を演じる堀家一希（22）と一緒に寝るシーンなども演じる。「生々しい」という声も出る中、堀家が「キキさんのおかげです」と照れると、キキは「堀家君、すごい若いんですけどめっちゃ落ち着いていて、最初は年の差、結構あるなと思っていたんですけど、全然…という感じ。ありがとうございます」と感謝した。 クラウドファンディング立ち上げ時に、映画祭にもエントリーするという目標を掲げている。山口は「僕も舞台公演が中止になって家で悶々としていたんですけど、監督までやらせていただいた。同じような気持ちの役者、スタッフがたくさんいて集まった。コロナのせいで出会うべき人たちと出会えなかったことがあったけれど、自粛期間をバネにして出会えた人もたくさんいた。いろいろなところで上映できるよう、頑張って育てていきたい」とあいさつした。キキも「作品が、いろいろなところに広がっていったら、もっともっと皆さんも楽しいと思う。広めていけるように頑張りたい」と上映が拡大するよう、尽力すると誓った。

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(2020/11/14)