熱帯雨林破壊、児童労働、温暖化促進etc.「持続可能」とはとても言えないパーム油利用の闇(HARBOR BUSINESS Online)

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 安くて安定していて低価格ならその何が問題なのか。ぼく自身は「油やしプランテーションが熱帯林を破壊している」という話を聞いて、その実態が知りたくて1994年にマレーシアに調査に出かけている。その頃はマレーシアが油やしの最大生産国で、世界で独り勝ち状態だった。今はインドネシアが世界第1位となっているが、それまではマレーシアが1位だった。  プランテーションで働いている人たちは、ほとんどがインドネシア人だった。マレーシアに比べて賃金が安かったインドネシアから、多くの労働者がビザを持たずに入ってきていた。その人たちは、稀にマレーシア政府が行う「不法入国者の一斉検挙」に怯えながら働いていた。しかしマレーシア政府も、インドネシア人労働者なしにプランテーションが成り立たないことを知っていたからか、厳格な取り締まりまではしないようだったが。  何より気の毒だったのは、彼らは他に行く場所がない人たちだったことだ。もし工場で働くことができたなら、その方が稼げる。しかしそれは不法移民にはできない。さらに気の毒なのは、働き手だけではなく家族総出で働かなければならないことだ。  農薬を撒いたり除草をしたりすることは「軽作業」に分類されていて、女性たちの仕事になっていた。さらに細々と散った油やしの種を拾い集める仕事と、切り落とした枝を片づける仕事は子どもの仕事になっていた。子どもたちは家族と一緒に働けるので、楽しそうにしていた。  しかし、子どもたちは学校に通うことができない。まず物理的に難しいのだ。油やしは、切り落としてから24時間以内に精製しないと良い油にならない。ところがその製油工場一つを稼働させるためには、日本で言うと市町村一つ分の森がすべて油やしのプランテーションになるくらいの規模でないと精製工場が操業できない。

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(2020/11/14)