【パCS・第1戦】鷹の最強救援陣がロッテの反抗心砕く(東スポWeb)
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ソフトバンクが14日、ロッテとのパ・リーグクライマックスシリーズ第1戦(ペイペイ)に、4―3で逆転勝ちした。
最後は圧倒的だった。1点リードの9回、守護神・森唯斗投手(28)が威風堂々とマウンドへ。「準備は〝ばっちし〟でした」。中村奨、安田を続けて空振り三振に仕留め、最後は代打・角中を遊ゴロに打ち取ってゲームセット。「短期決戦だし、気合は入っていた。(8回の攻撃で)逆転したので、もう1個スイッチが入った」と振り返った。
ブルペンで肩をつくりながら、執念で試合をひっくり返した仲間の姿を見て、燃えないわけがなかった。最少リードで三者凡退締め。「そこは明日以降につながる」。力を込めたその言葉に、クローザーの矜持があった。
守護神が相手の反抗心を砕けば、自軍に勇気を与えたのは「8回の男」だった。今季のパ・リーグ最優秀中継ぎ投手に輝いたリバン・モイネロ投手(24)は、3―3の8回に投入されると、こちらも三者凡退。「先頭を3ボールにしてしまったけど、その後はしっかり制球できたし、結果0で抑えられてよかった」
仕事を果たすと同時に、相手が手も足も出ない圧巻の投球で、その裏の攻撃につながるリズムと流れをつくった。
前日に「シーズン通り、投手がしっかり投げて抑える。打者がつないで打って、しっかりと8回、9回の投手で抑えていく。これがウチが勝つための最善だと思っている」と語ったのは工藤監督だった。
エース・千賀が先制を許しながらも、粘りの投球で7回3失点。「重圧がかかる中で(千賀が)よく3点で抑えた」と、指揮官が描いていた〝シナリオ〟に沿う展開だった。
12球団唯一のチーム防御率2点台を誇る鷹投のメインキャストが揃い踏み――。「どちらが先に普段通りの野球ができるか」。指揮官が強調していた超短期決戦のポイントを押さえた勝利の形。14ゲーム差でリーグを制した鷹が、点差では測れない強さを見せつけて先勝し、日本シリーズ進出へ王手をかけた。