利尻島で集団感染…「コロナの意識あまりなかった」島民の不安 北海道(HBCニュース)
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12日、道内で初めて離島でのクラスターが発表された、道北の利尻島。感染への警戒とともに、医療体制のひっ迫に、不安が広がっています。
札幌の丘珠空港に海上保安庁の航空機が着陸しました。横づけされた救急車と防護服姿の数人。まもなく、機内からは新型コロナウイルスの感染者が降り、病院へと搬送されていきました。
航空機が飛び立ったのは利尻島。利尻富士町で、12日、クラスターが確認されました。
「道内の離島でクラスターが確認されてから一夜明けましたが、通りには人や車の姿はありません」(記者リポート)
クラスターは接待を伴う飲食店で起きました。
「クラスターが発生した店舗は住宅街にあり、感染対策は十分していたということです」(記者リポート)
12日までに店の客5人、従業員5人の、あわせて10人について感染が確認されました。
「(島には)コロナの意識があまりなかった…怖い」「小さい島なので、流行りやすいのかなと。正直、今まではなかったので驚いています」(町民)
利尻島には、新型コロナに対応できる病院が1つしかありません。島では、クラスターのほかにも、ここ数日で4人の感染者が出ていて、医療体制のひっ迫も懸念されます。
「きのうは防護服を職員が着ていた」「こっちは大きな病院とかないので、すぐ検査できるのかとか、心配はある」(病院に通う町民)
現在、患者は症状に応じて島の病院に入院するか、海上保安庁の航空機やフェリーなどで稚内などの病院に搬送されています。
「どうしても離島ということで医療体制の規模も小さい」「今のところは増えないことを願うしかないですけど」(利尻富士町・田村祥三町長)
感染の広がりを止められなければ、一般診療への影響も避けられず、住民の不安は募ります。