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インド・ムンバイで生まれた、デザイナーのナイーム・カーン。父と祖父はインドのロイヤルファミリーが着用する衣類のデザインを手がけ、その影響を受けながら育ちました。10代で渡米し、アメリカの伝説的デザイナー、ホルストン氏の元でドレーピングやカッティングなどの技術を学びます。2003年に最初のコレクションを発表すると、瞬く間にトップブランドへと駆け上がり、高級百貨店も販売を開始。セレブリティからのラブコールも耐えません。2013年には初のブライダルコレクションを発表。高い技術で実現するクリーンかつタイムレスなシルエット、ひとつひとつ手作業で作られるインド刺しゅうなど、唯一無二のデザインが注目を集めています。 2021Fallコレクションのインスピレーション源となったのは「不思議の国のアリス」。多くの花嫁が困難に直面する現在、花嫁が夢見るおとぎ話のようなウエディングの世界を「不思議の国のアリス」と重ね合わせ、ドレスとして表現。大胆な刺しゅう使いやユニークなシルエットに、その遊び心が表れています。自宅や屋外でのウエディングが増えていることから、今回のコレクション写真はナイーム・カーン自身の自宅の中庭で撮影。物語の世界へ迷い込んだかのような、独特なビジュアルにも注目です。

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(2020/11/13)