GMと兼任の楽天・石井新監督は成功できるか 指導者経験ゼロ…編成トップから転身、負の前例覆せるか(夕刊フジ)

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 楽天は12日、石井一久GM(47)が来季監督に就任すると発表。三木肇監督(43)は1年で退任し、2軍監督に復帰する。衝撃人事のウラと勝算は-。 【写真】2軍監督に配置転換された三木肇監督  会見で石井新監督は「この仕事は“非難いっぱい、賞賛少し”。何を言われても、自分の信念を貫いていこうと思っています。ブレずにやっていくのは、覚悟を持ってやっていかないとできない」と所信表明。取締役GMと兼任の全権監督で、立花球団社長は「複数年契約で具体的年数は申し上げにくい」としたが、3年以上の長期とみられる。  GMが監督を引き受ける急展開人事の背景をうかがわせるのが、三木前監督の退任コメントだ。「監督として自分の目指していた野球がなかなかできなかったことを心残りに思う」のくだりは何とも意味深長。これまで楽天では、三木谷オーナーや立花社長の現場介入が取り沙汰されてきた。  今季の逆転負けは実に32回。三木前監督は敗因を「そこはいろいろあって…」と濁しがちだったが、球団関係者は「あれは石井GMからの指示ということ。三木谷さんから直接はなくなったが、GMから来るようになったようだ」と明かす。  三木前監督は現場トップとしてファンの非難を受け、泥をかぶる仕事を押しつけられた格好だ。こうした内情は球界全体に知れ渡り、実績のある他球団の首脳陣も「あそこは好きなようにやらせてくれないんでしょ?」と監督就任に二の足を踏むほど。後任探しが難航を極めるのは当然だ。  石井監督に就任を要請した立花社長は「簡単に受けられる話ではなかったと思う。かなり葛藤がある中で今回の決断をしてくれた。異例ということはありますけど、歴史が深い球団ではないのでまだまだ課題が多い。立ち止まることなく、新しいスタイルにチャレンジしたい」と説明したが、編成トップからの監督転身自体は珍しくない。  平成以降でも日本ハムの大沢啓二常務、オリックスの中村勝広GM、ヤクルトの小川淳司SDらが現場復帰。気になるのは、いずれも悲惨な結果に終わっている点だ。  石井新監督は、指導者の経験もゼロ。あっと驚くことを何度もやってきた現役時代のように、負の前例を覆せるだろうか。(塚沢健太郎)

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(2020/11/13)