人との縁をつなぐ田中角栄の凄み 元秘書官・小長啓一氏が見た人心掌握の力(NIKKEI STYLE)

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――著書では角栄さんの意外なリーダー像を浮き彫りにされていますね。 「一般的に田中さんは『コンピューター付きブルドーザー』と言われ、強引に物事を進めるイメージがあるかもしれません。確かに強力なリーダーシップを持った政治家であったことは事実です。しかし、田中さんの本当の凄(すご)みは人との縁をつないでいく力です。この力こそ田中さんのリーダーシップ力の源泉であることを、この著書を読んでいただいたみなさんに知っていただければと思います」 「田中さんはいったんつないだ縁をとても大切にしつなぎ続けていく。その人が亡くなった後もです。田中さんが通産大臣だった時、こんなことがありました。ある朝、田中さんが秘書官の私にこう言うのです。『おい、小長君、今日は誰かの葬式がなかったかね』」 「驚きました。確かにお葬式があったのです。しかし、この日は産業構造審議会という重要な会議の日でした。それに出席してもらうスケジュールを組んでいたのです。そう説明すると田中さんは静かにこう話してくれました『これが結婚式なら君の判断は正しい。日を改めて祝意を伝えればいい。だが葬式は別だ。2度目はない』。縁を大事にする人でした」

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(2020/11/13)