米大統領選、実は当然の結果(中)コロナに敗れたポピュリズム その2(Japan In-depth)

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米国大統領選挙が始まる前、こんなことを言う人たちがいた。 「今次の選挙は、どちらが勝っても内戦の引き金になる」 どういうことかと言うと、トランピスト(熱狂的なトランプ支持派)の中には、ミリシアとかプラウドボーイズなどと呼ばれる、極右の武装民兵が含まれており、トランプ候補が負けたら彼らが黙っていない、ということであったらしい。 実際問題として、彼らが武装して投票所周辺にたむろし、有色人種やコアな民主党支持者を威嚇するという挙に出るのではないか、と心配されており、このことも(最大の理由はもちろん新型コロナ禍だが)7000万以上もの投票が郵送で行われた理由のひとつであると言われる。 そして結果は、バイデン候補が勝利した。報道されている通り、直接投票の開票ではトランプ候補がリードしていたのに、郵便投票が開票された途端に、逆転してしまった州が複数あったわけだが、前述の経緯を見たならば、トランピストに含まれる極右にとっては「自業自得」だった。少なくとも、私の目にはそう映る。 一方、それならばなぜ「トランプ候補が勝っても内戦」などと言われていたのか。 『週刊文春』に、面白い記事が出ていた。中国出身の女性政治活動家エレン・リーチェウさんが、在米の日本人映画評論家(同誌にコラムも連載している)に語ったことだが、概略紹介すると、トランプ候補の再選に反対する環境保護団体や黒人団体は「グローバリズムの資本家に操られており、武器も供給されている」ので危険極まりないのだとか。 「銃を買いなさい!、私はもう買いました」 とも明言している。それからトイレットペーパーも、というのはオチだろうか笑。 この件については、雑誌記事を読んでいただくとよいので、これ以上は掘り下げないが、グローバリズムの資本家という単語だけは、次回トランプ政権を総括する際、きわめて重要なキーワードとなるので、今のうちに頭に入れておいていただきたい。 ただ、もうひとつ、一部トランピストのこうした言動が、あながち笑いごとでないのは、実際に大統領選挙の直前から、全米で銃の売り上げが急増したとの報道があったからだ。まったくもって理解に苦しむ「お国柄」だ。 それ以上に度し難いのは、日本にも、ネットの一部にカルトじみたトランピストがいて、 「トランプ大統領が必ず逆転勝ちする」 などと言い張っていることである。

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(2020/11/13)