小惑星「リュウグウ」 南さつま市で撮影成功(MBC南日本放送)
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種子島から打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ2」が着陸して注目を集めた、小惑星「リュウグウ」。地球から遠く離れたその姿を、鹿児島県南さつま市を拠点に活動するアマチュア天文家がとらえました。
画面中央部、星々の間を上から下へと移動する小さな白い点。これが今回、撮影に成功した小惑星「リュウグウ」の姿です。撮影したのは、南さつま市で活動している加世田サイエンスクラブの宮原照昌会長です。
(加世田サイエンスクラブ 宮原照昌会長)「1枚だけではわからず、2,3枚撮って軌道と照らし合わせて確信した。これが、はやぶさ2が着陸したリュウグウかと感無量でした」
2014年12月に種子島宇宙センターからH2Aロケットで打ち上げられた、小惑星探査機「はやぶさ2」。その4年半後の去年7月に着陸し、地中の物質の採取に成功したのが小惑星のリュウグウでした。
地球からの距離はおよそ2億8000万キロ。地球と太陽の距離のおよそ2倍離れていて、光の速さでも地球から到達するには15分ほどかかります。直径はおよそ900メートルで、標高1117メートルの桜島の高さより少し小さいサイズです。遠く離れた小さな天体の姿をとらえるのは大変だったといいます。
(宮原照昌会長)「リュウグウは太陽の反対側にいて、満月のようにきれいにリュウグウを照らしてくれる。距離も近くなるので観測しやすい時期。月もなかった。こんなことは2、3年に一度」
軌道計算で目標を定め、そこに天候などの条件が重なってとらえることができた小惑星の姿。そこの到達した「はやぶさ2」は来月6日に地球の近くに戻り、リュウグウから持ち帰った物質を地上に投下する予定で、このタイミングで撮影できたのは幸運だったと宮原会長は話します。
(宮原照昌会長)「ちょうど、はやぶさ2が帰ってくる時期で、もうここしかないという時期」