売薬史料眠る土蔵解体 富山・千石町、所有者の柳瀬さん安全面を考慮(北日本新聞)

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 富山県富山市千石町にある江戸後期の土蔵2棟が今月、老朽化のため取り壊される。所有者の柳瀬喜久子さん(86)=同市、旧姓・日南田=の実家は代々、配置薬業を営み、蔵には富山大空襲の被害を免れた売薬道具が数多く眠っていた。喜久子さんは「長年お世話になった蔵には思い出が詰まっている」と感慨深げに話す。 (岸弦太)  土蔵は売薬道具を保管するため、3代目・日南田和平が1831(天保2)年に建てた。もともと3棟あったが、富山大空襲で1棟倒壊した。残る蔵はいずれも2階建て(延べ床面積は80平方メートルと40平方メートル)で横並びに立つ。  2棟は喜久子さんの姉が一人暮らしをしていた民家の敷地内にあった。姉が昨年4月に亡くなったことに加え、蔵の傷みも目立っていたため、安全面を考慮して解体することにした。喜久子さんは「倒壊など何かあってからでは遅いと考えた」と振り返る。 ■帳簿など市へ寄贈  蔵には薬入れや帳簿などが残っていた。このうち、1755年に使われていた県内最古とみられる帳簿は内容を確認できるほど状態が良かった。これらの史料は富山市売薬資料館(同市安養坊)に寄贈した。

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(2020/11/12)