「ほっとした、やっとここまで」 2度の被災乗り越え12年ぶり再開 栗原・佐藤旅館(KHB東日本放送)

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12年ぶりの復活です。2008年の岩手・宮城内陸地震で被災し休業を続けていた栗原市の「佐藤旅館」が12日、日帰り入浴の営業を再開しました。 栗原花山地区にある温湯温泉「佐藤旅館」。運営会社をはじめ関係者20人ほどが集まって神事を行い営業の安全を祈りました。 運営会社花山サンゼット阿部幹司社長「ほっとした。やっとここまで迎えられたなというのが正直なところと、これからお客様を迎えるにあたって頑張らなきゃいけないなという思いがあってわくわくしているところでございます」。 佐藤旅館は鎌倉時代からの歴史があり古くは長旅の疲れを癒す秘湯として親しまれていました。 しかし2008年6月に発生した岩手・宮城内陸地震で建物は壊れ、4つあった源泉はすべて枯渇。さらに東日本大震災でも被災し、営業の再開の目途が立たない状態が続いていました。 そんな中、佐藤旅館の再建に乗り出したのが地元の企業「花山サンゼット」です。 木造の館内は出来る限り昔の姿を残したまま修繕しました。 事務所には内陸地震が発生した当時の予定表も残されています。 阿部社長「岩手・宮城内陸地震の記憶というかそれはずっと忘れないでいたい」。 午後1時、12年ぶりに日帰り入浴の営業を再開しました。訪れた人たちは新しく掘削した源泉から湯を引いた内風呂で、癒しのひと時を過ごしました。 客「ちょっと熱いんですがこの寒い時期、体の芯まで冷えたところがあったまる良い温泉だと思います。「(以前に来たのは)地震の前だったね。地震あってどうなったのかなと思ってね。熱くてとても良いお湯でした」。 阿部社長「笑顔全開でお客様に元気良く『いらっしゃいませ』と言えるようにみんなで取り組んでいきたいです」。 日帰り入浴プランの料金は500円で18歳以下は無料です。 阿部さんは2021年度から宿泊営業も再開したいと話していました。

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(2020/11/12)