藤川スピーチ松坂へ「目標でいてくれてありがとう」(日刊スポーツ)
【リンク先抜粋】
<阪神0-4巨人>◇10日◇甲子園
さらば、火の玉ストレート-。阪神藤川球児投手(40)が10日の巨人戦(甲子園)で引退試合に臨んだ。9回に登板。巨人の代打坂本から三振を奪うなど12球の直球勝負で1イニングを3者凡退に抑えた。日米通算245セーブを記録した右腕が、タテジマに別れを告げた。
【写真】引退セレモニーで藤川に花束を手渡す渡瀬マキ
以下は藤川セレモニーのスピーチ全文
では、スピーチを始めたいと思います。
まず始めにこのたび、野球選手、藤川球児のために、こんな素晴らしい舞台を用意していただいた阪神タイガース球団、そして矢野監督を始めるとするコーチ、選手、スタッフの方々にお礼を申し上げたい思います。
本日は阪神タイガースファン、そして全国の野球ファン、そしてプロ野球界の先輩方皆様に、今日この日を迎えるまでに、夢や希望を持ち人生を前向きに生きることができたお礼を伝えたいと思います。
1999年に阪神タイガースに入団して、同じドラフト1位には同級生、西武ライオンズ松坂大輔、そして巨人軍の上原浩治さんがいました。2人は1年目から素晴らしい活躍をしていました。2人を見て、失敗と故障を繰り返す自分とを比べると、自分には無理だと普通なら諦めてしまうでしょう。でも僕は、今は勝ち負けはついていないと、認めることだけは絶対にしませんでした。当時、周りから厳しい視線を感じたり、厳しい言葉を投げかけられることもたくさんありました。しかし、どんな時もいつも、必ず見返してやる、そういう思いでやってきました。そして2005年、タイガースで優勝することができました。最高の思い出です。
その後、松坂と上原さんがメジャーリーグに行って、追いかけるように自分もメジャーリーグにチャレンジしました。しかし、本当に苦しいことばかりで、孤独で、また新人のころのようにうまくいかない日々が訪れ、明日すら…大丈夫です(笑い)。明日すら見失いそうになっていました。そんな時、阪神タイガースに入団してからの苦労した経験が僕を救ってくれました。俺は負けていない…。見返してやる…。独立リーグからもう1度リスタートして自分の力を見せて、地元高知の子供たち、そして日本のプロ野球ファンをビックリさせたいと思いました。そこからタイガースに戻り、3年間かけてやっとクローザーのポジションに戻ることができました。
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