元女房役の阪神矢野監督が藤川の最後の1球受ける(日刊スポーツ)

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<阪神0-4巨人>◇10日◇甲子園 阪神矢野燿大監督(51)が藤川の「最後の1球」を受けた。 【写真】9回表、登板した藤川球児へボールを手渡す矢野燿大監督 かつての女房役、そして最後の指揮官として、「ピッチャー、藤川」をコール。最後の登板を見届けた。引退セレモニーではバッテリーを組み、固い絆で結ばれた2人の物語はひとまず幕を閉じた。    ◇   ◇   ◇ 現役時代、火の玉ストレートを受けてきた矢野監督のミットに、藤川のラストピッチが吸い込まれた。藤川との特別な時間。笑顔でしっかりと受け止めた。 9回の守りの開始前には、マウンドに歩を進めた。藤川の現役最終登板。ボールを渡すと抱き合った。「初球を見たとき、本当に球児の最後の思いを込めたボールだな、と。球児自身の思いもあるし、それを受け継いでいく後輩に対する思いもあって投げたボールだと思う。(後輩の)1人1人が感じ取ってくれたら、と思います」と矢野監督。オール直球のラストマウンドを振り返った。 浮き上がるような剛速球を「分かっていても打てない。本当に魔球」と評し、「それを受けられることは幸せだった」と語っていた。思い出は数知れない。JFKを軸にした05年のリーグ優勝は決して忘れることはできない。その05年には、当時のシーズン最多登板記録更新がかかった藤川の79試合登板の際に「すごい(カメラの)フラッシュやな」と声をかけたという。06年球宴第1戦では10球オール直球で西武カブレラ、日本ハム小笠原を連続三振に斬った伝説を、女房役として演出した。 悔しい思いも脳裏に強く刻まれている。03年4月11日巨人戦では3点リードの9回2死から後藤に同点3ランを浴び「ある意味、あそこから球児の伝説がスタートした」という。08年CSファーストステージ第3戦では中日ウッズに決勝2ランを浴びた苦い思いも、ともに味わった。 最も近くで見てきたからこそ知る、藤川の神髄を語ったことがある。「能力で抑えていた印象があると思うが、実際は大胆な中に、繊細な部分があった。直球を投げる中でも、目いっぱい投げるだけじゃなく、体の近い方に投げるとか、ベルトよりも絶対上に投げるとか。ここは絶対低めに投げるとか。1球1球、すごく自分の中で繊細に考えて投げる投手だった」。 藤川が優勝に執念を燃やしたことや多くの選手にその情熱や知識を引き継ごうとし

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(2020/11/10)