多様性、党派間の協力、アメリカの魂と神……。ジョー・バイデンは勝利演説で何を語ったのか(HARBOR BUSINESS Online)

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 大統領選史上、最多得票で勝利したのは、ご存知民主党の候補であったジョー・バイデン。本稿では、そんな彼の勝利演説の注目点をご紹介したい。 「同胞であるアメリカ人、この国の民は声を挙げました。我々に明確な勝利をもたらしました。確信的な勝利、『我々が国民である』という勝利です。  我々はこの国の大統領選の歴史において、もっとも多くの票とともに勝利しました。7400万票です。私に寄せられた信頼と期待に謙虚な気持ちでいます。私は分断ではなく、協調を求める大統領になることを誓います。赤と青の州ではなく、団結した州が見える大統領です。  心から働き、すべての人の信頼を勝ち取る大統領です。なぜなら、それがアメリカをそうたらしめているからです。つまり、国民です。それが私たちの政権の目標です。  この執務室はアメリカの魂の再生を求めます。この国の屋台骨、中産階級を立て直すのです。  アメリカが再び世界から尊敬され、この我が家で皆を団結できるように。このヴィジョンに何百万人ものアメリカ人が投票してくれたことは、人生最大の名誉です。そして、このヴィジョンを現実にすることは、我々の時代の使命です。  素晴らしい副大統領と仕えることは、名誉です。カマラ・ハリス、あなたは初の女性、初のアフリカ系女性、初の南アジア系女性、そしてこの国の執務室に選ばれた初の移民の娘として歴史を作ります」  特に印象的なのは、「赤と青の州」というくだりだ。国民を単なる「投票権を持っている人」とみなし、色によって各州を「分断」するのではなく、同じアメリカ国民として見ていることが強調されている。この姿勢は今回の勝利演説全般に共通するものだ。意識せずとも視覚的に分断や対立が深まりそうなところ、あえてその色を想起させることで、その曖昧さ、無意味さを指摘しているのは見事である。

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(2020/11/10)