『リバー・ランズ・スルー・イット』…20代のブラッド・ピットが、R・レッドフォード監督作で見せた輝き(MOVIE WALKER PRESS)

【リンク先抜粋】
スーパースターでありながら、制作会社プランBエンターテインメントを率いる映画製作者としても存在感を発揮しているブラッド・ピット。特に近年は、社会派で骨のある映画を数多く生みだし、アカデミー賞で作品賞を受賞するなど、その活躍ぶりには目を見張るものがある。 【写真を見る】レッドフォードを彷彿とさせる!若かりしブラピの美しさが鮮やかによみがえる そんなピットが、“俳優として、そして製作者としても成功を収めた男前”という点でよく比較されるのが、ロバート・レッドフォードだ。 ブロンドヘアの2枚目俳優として『明日に向かって撃て!』(69)で一世を風靡したレッドフォードは、作り手として『普通の人々』(80)でアカデミー賞作品賞と監督賞を受賞し、ハリウッドで初めて演技と製作の双方で地位を確立した映画人と言われる存在に。 また、その翌年からは若手の育成を目的としたサンダンス・インスティテュートを設立し、インディペンデント映画を対象とするサンダンス映画祭を催してきた。 こういった経歴以外にも、ピットとレッドフォードがよく比較される理由となる作品がある。それがレッドフォード3本目の監督作で、ピットが若手俳優として高く評価された主演作『リバー・ランズ・スルー・イット』(92)だ。 ノーマン・マクリーンの自伝的処女作「マクリーンの川」を原作にした本作は、厳格な牧師の父を持つ二人の兄弟の確執と絆を、雄大なる自然とフライフィッシングを通して描いていく人間ドラマ。 1910~20年代、モンタナ州の田舎町ミズーラで牧師である父のもと、厳しくも慈悲深く育てられた、繊細で真面目な兄ノーマンと陽気な弟ポール。対照的だが仲の良い彼らは、幼いころから父に教え込まれたフライフィッシングを通して大人へと成長していった。しかし、ノーマンが大学での職を得る一方で、ポールはその奔放な性格から賭博にのめり込んでしまい、そしてある時、悲劇が訪れることに…。 ピットが演じるのは、釣りの天才である弟のポール。飾り気のない笑顔や振る舞いはナチュラルだが、たしかにカリスマ性を感じさせる存在感で、自由奔放なポールの人物像を体現している。チャーミングで輝きにあふれた姿は、見た目から醸しだす空気感までも若き日のレッドフォードを彷彿とさせ、”再来”と言われることにも納得してしまうほど、どこか似ているのだ。 2001年の『スパイ

続きはこちら

(2020/11/10)