「あひる珈琲」癒やしの香りと空間を バリスタペア、生駒さんと梅岡さん(産経新聞)

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 大阪メトロ平野駅から閑静な住宅街を10分ほど歩くと、国道に面して「あひる珈琲」(大阪市平野区)がある。「コーヒーと共に、日常に楽しみを添える」をモットーに昨年5月、オープンしたばかり。ホワイトとウォールナットで統一された店内は、カウンターと細長いベンチシートが置かれただけのシンプルな造りで、気軽に立ち寄りやすい。  「築50年の長屋を改修してお店にしたんです。広さは4坪で6人ぐらいは座れるかな。でも満員電車みたいになっちゃうし、コロナ禍の今は、3人までで1人あたり30分が目安」「ちょっと狭いけど、目が行き届くので気に入っています」  こう話すのは、オーナーでバリスタでもある生駒彌鈴(みすず)さん(28)と梅岡文音(あやね)さん(27)。ともに大阪キャリナリー製菓調理専門学校(同市西区)の洋菓子本科(現在の製菓・製パン科)出身で、やさしい雰囲気がよく似ている。  出会いは平成23年春、新入生のオリエンテーション。出席番号が近く、共通の友達がいたことから、自然と話すようになった。子供の頃から母親とお菓子作りをしていたという2人。製菓の基礎をしっかり学び、フランスでの実学研修で本場ならではの感性に触れた。2年からは専攻が分かれ、生駒さんはチョコレート細工やアメ細工などの「ピエスモンテ」、梅岡さんは「ショコラティエ」へ。より専門性の高い知識や技術を、それぞれが身に着けた。  卒業後、生駒さんは高級チョコレートブランドのショコラティエに。梅岡さんは高級チョコレート専門店に就職したが、カカオとコーヒーが似ていることに興味を持ち、イタリアコーヒーの店に移ってバリスタに転向した。1年半後、この店で2人は再会する。  「一緒にいる時間が増えるので、卒業してからの方がむしろ仲良くなった。性格はよく似ていて、最近は目を合わせなくても互いに何を考えているかわかります」と顔を見合わす。  転機となったのが、平成30年1月から始めた移動式コーヒースタンド。「趣味程度に楽しくコーヒーが淹れられる場所があればいいよね」と話しているうちに準備が進み、3カ月後、JR平野駅のパン店にイベント出店した。  朝8時に店を開けると、SNS(会員制交流サイト)を見た人たちが次々に駆けつけ、5時間ほどで完売。「これはあとにひけないね」と週5日はそれぞれの店で働き、週末は移動販売で実績を重ねる生活を

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(2020/11/10)