阪神は成長必要 巨人ともっと競れるはず/山田久志(日刊スポーツ)
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<阪神0-4巨人>◇10日◇甲子園
阪神はすべてのポジションでディフェンスのレベルアップをしないといけないね。最終となった巨人戦でも内野のミスが絡んで失点した。また、サンズ、近本、糸井らの外野守備にも不安がつきまとった。
巨人は打力で勝ったようにいわれるが、内外野とも堅い守りをみせ、守備力でチームを盛り立てた。巨人はディフェンスでピッチャーを助けたが、阪神は逆に足を引っ張った。そこは意識付けの差にみえた。
先発青柳はさらに成長が求められる。プレートを踏む位置を変えるなど工夫はしている。低めを意識するのはいいことだ。でも低めを生かすために、高めを使う技術を養っていくことも必要だろう。
ピッチャーの上積みは秋山だった。西勇もよく投げたが、西勇が2、3番手で投げるぐらいの強力な投手陣を築くことだ。そのためには「エース」といわれるパワーピッチャーが出てきてこないといけない。
チームの得点力が上がったなかで、大山には合格点を与えることができる。ただこれを続けてナンボがプロの世界。巨人岡本が3年連続30本塁打をクリアしたように、大山の来シーズンは楽しみだ。
阪神の巨人戦は8勝16敗に終わった。両軍の戦力をみる限り、もっと競ってもいいはずだ。それがこれだけ大差がつくのだから、阪神と巨人の差には目に見えない“何か”があるのだろう。
(日刊スポーツ評論家)