【社説】全く同じ文在寅とバイデンの「国民統合」演説、あまりに違うものに感じられる(朝鮮日報日本語版)

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 ジョー・バイデン米国大統領選当選者は「私は誇り高き民主党員だが、米国の大統領として統治する」とし「私に投票しなかった人々のためにも、私に投票した人々のためと同じように一生懸命働くつもりだ」と語った。米国大統領選当選者が、当選の第一声で「国民統合」を掲げたのだ。バイデンは「分断ではなく統合する大統領」「赤い州(共和党の州)や青い州(民主党の州)ではなく、米国全体を見る大統領」になると語り「相手を悪魔扱いする残酷な時代は、いまここで終わらせよう」とも述べた。 ■世界最高の国ランキング1位はスイス、韓国は20位、米国は?  バイデンが勝利宣言の中心的メッセージとして統合を持ち出したのは、米国社会の分裂のありようがそれほどに深刻だからだろう。人種やイデオロギー、貧富の格差に伴う米国社会の対立の溝は、トランプによって「敵との対立」のように深められた。トランプは支持基盤強化のため分裂を助長した。国民を敵と味方に分け、反対者を攻撃した。トランプは一方だけの大統領だった。その結果、トランプ支持派と反対派の間の対立は、選挙が終わった今も続いている。かなりの期間、米国社会は混沌(こんとん)の状況が続くだろう-という懸念も出ている。こうした状況の中、統合はバイデンが真っ先に追求せなばならない価値にして、治癒の策なのだろう。  バイデン当選者の統合の誓いは、2017年5月に韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が就任演説で誓った約束と驚くほどそっくりだ。文大統領は「きょうから私は国民皆の大統領になりたい」とし「私を支持しなかった国民一人一人も私の国民で、われわれの国民として仕えたい」「分裂と対立の政治を変えたい。保守と進歩の対立は終わらせるべき」と語った。  しかし文大統領は、こうした約束とは完全に正反対の道を歩んでいった。就任と共に始まった「積弊」清算で100人を超える元政権関係者が捜査を受け、幾人かは自ら命を絶った。懲役の合計は100年を超える。反対する国民に対する徹底した無視で、数十万の韓国国民が街頭に繰り出す事態まで起きた。そんなデモの国民に向けて、韓国の政権は「殺人者」と非難した。今やほとんど全ての事案で、「こちらの国民」は無条件に賛成し「あちらの国民」は無条件に反対する。文大統領は「野党は国政運営の同伴者」と言ったが、与党は野党の同意なしに選挙法を変え、予算・法案を思い

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(2020/11/10)