心に残る言葉の選択 米長邦雄永世棋聖の「社長のような将棋」は今も弟子の心で色褪せない(ABEMA TIMES)

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 将棋界の一時代を担い、日本将棋連盟の会長職も務めた米長邦雄永世棋聖。タイトル通算19期、棋戦優勝16回。69歳の生涯は、プロの世界にも7人の弟子を送り込んだ師でもあった。その弟子の一人が、タイトル経験もある中村太地七段(32)。「中川大輔八段とは同門なんですが、その弟子生活と僕の弟子生活は全然違いますね。年齢差だと孫みたいなものだったので」と振り返るが、その個性は弟子の目から見ても「オーラが出ている」と感じるものだった。 【動画】師匠・米長邦雄永世棋聖について語る中村太地七段(7時間22分ごろ~)  中村七段が、師匠・米長永世棋聖について語ったのは、11月7日に行われた竜王戦七番勝負第3局1日目で、ABEMAの中継に解説として出演した時のこと。「僕が弟子に入った時は、会長職で引退も近かったんです」と、当時を思い起こした。それまで米長永世棋聖について「そんなに将棋をいっぱい並べたとか、タイトル戦をいっぱい見てきたわけじゃない」というが、初めて会った時には「めちゃくちゃオーラを感じた。緊張したのはよく覚えています」と、その威圧感に圧倒されたという。  将棋を教えてもらったのは月1回。その思い出もはっきり残るが、米長永世棋聖から発せられた言葉は強く刻まれている。「何かに例えて言うのが好きで、言葉に力を持っていました」。過去のインタビューでも語っている名言が「社長のような将棋」だ。「『その手は駒得できるけど相手に位を取られてしまうから損だよ』と言われるのと、『お前は平社員のような手を指しているからダメなんだ、社長のようになりなさい』と言われるのとでは、頭に残る期間が違うと思うんです」と、かなりの年月が経っていてもその言葉はまるで色褪せないという。  その言葉の巧みさ、柔軟さを活かして、日本将棋連盟の会長職を務めたが、プロフィール写真でダブルピースしていたのは、後にも先にも米長永世棋聖だけ。「あんなの、見たことないですよ」と笑って語る中村七段は、とてもにこやかだった。 (ABEMA/将棋チャンネルより)

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(2020/11/10)