コロナ禍で合宿人数8割減、誘致成功例も 和歌山・紀南地方(産経新聞)
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和歌山県の紀南地方の6市町でつくる「南紀エリアスポーツ合宿誘致推進協議会」は、4~9月に県外からスポーツなどの合宿で6市町を訪れた人数が、新型コロナウイルスの影響で前年同時期の約8割減に落ち込んだと発表した。ただ期間中、例年愛知県で開催されていた全国大学女子硬式野球選手権大会誘致に成功するなど、今後につながる成果もあった。
協議会は、いずれも野球場などのスポーツ施設を備えた田辺市、白浜町、上富田町、すさみ町、みなべ町、串本町の6市町で構成。大学や高校などのスポーツ合宿は宿泊や飲食で経済効果が期待できるため誘致に力を入れており、合宿で県外から訪れた人数は年間、7万~8万人台にのぼっていた。
しかし、今年は新型コロナの影響で合宿が激減。4~9月の上半期では昨年同時期の4万3687人から約8割減の9096人に減少した。キャンセルは昨年同時期の実績とほぼ同じ人数の4万2470人に及んでおり、新型コロナの影響がなければ前年を上回っていたとみられる。
一方で、協議会を構成する6市町と県西牟婁振興局は8月、日本フライングディスク協会と「スポーツを通じた地域振興に関する協定」を締結。国内・国際大会の誘致活動に取り組んでいくことになった。
また、これまで愛知県で開かれていた全国大学女子硬式野球選手権大会の誘致に成功。9月18~20日、田辺スポーツパーク野球場と上富田スポーツセンター野球場で開催され、約260人の選手が訪れたという。
協議会は、新規の合宿団体向けに1団体あたり最大10万円を補助する制度も創設。引き続き誘致活動に力を入れている。
10月~来年3月の下半期について、協議会事務局を務める県西牟婁振興局の担当者は「2~3月の合宿予約はある程度来ているが、今後の推移をみないといけない」と話している。