ついに上陸したランドローバーのオーバーランダー! 新ディフェンダーで、ユニオンジャックに再び恋をする。(Pen Online)

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素晴らしいのはフロントウィンドウをフラットにしたり、むき出しのドアヒンジを使わなくとも、クロスカントリービークルのタフネスさを表現できることを証明した点。現在のディスカバリーやレンジローバースポーツといった優秀な兄弟モデルの血統から、タフネスさを結晶化させた新車種を生み出すという意思の表れなんだよね。 新型のディフェンダーは静粛性が高く、挙動の鋭さはなくても2.2トンのボディを現代の交通の流れに乗せ、その流れを先導することもできる。今回は街乗りや高速道路、ワインディングと1000kmぐらい試乗したんだけど、最初こそパワーに物足りなさを感じたものの、効きのよいブレーキのおかげで思いのほか走りも楽しめた。そもそもランドローバーやレンジローバーの車種は(イヴォークを除いて)、オフロード性能が高すぎるゆえに、舗装路だと独特の収まりの悪さを感じるのね。オフロードタイヤを履いたディフェンダーにも同じことが言えて、それが「ランドローバーらしい味がある」と感じられたんだ。 この一定以上の速度になると現れる操作系の微妙なズレやロールが、不必要な速度を出させない走行ペースを生み出すのは間違いなくて、逆にそのペースをつかめば少ない燃料で、他メーカーのクルマとは一線を画す愉楽のドライブを体験させてくれる。 これは英国に馴染み深い旅の文化である、オーバーランディングのためのクルマという認識があるからかもしれない。オーバーランドとは野山を越え、川を越え、時には国境さえ越えて、野営をしながら長期間にわたって行われるクルマ旅のスタイルなんだけど、ランドローバーというネーミングもこの遠征旅行にインスパイアされているのね。「そんな旅をするなら時間はいっそ忘れたほうがいい」って感覚が、このクルマも脈々と受け継がれている気がしたんだ。

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(2020/11/09)