月船さらら主演映画「完全なる飼育」まさかのする側（日刊スポーツ）
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元宝塚歌劇の女優月船さらら（45）が9日、市川知宏（29）とダブル主演する映画「完全なる飼育 etude（エチュード）」（加藤卓哉監督、27日公開）のトーク＆ライブイベントを都内で行った。
【写真別カット】イベントに出席した月船さらら
オファーを受けた時の気持ちを問われ「普通に飼育されると思って『どうしよ～』ってなってたけど、まさかのする側」と、笑い飛ばした。その後、監督らと話し合いを重ねて「これなら、とても怖いけど、挑戦してみよう」と決意したという。
露出や、激しいシーンが多い。1番挑戦したことには、「露出のことを、挑戦だと思われがちだけど、まったくそこは必要であれば必要であって、信頼できる本と、監督のもとでそこに意味があれば全然大丈夫」。露出よりも「自分の25年を振り返って、自分自身を（月船が演じた）彩乃と同じように、どこかふたをしたいようなこと、えぐり出さなければいけないところがあって、そこに向き合う作業が何となく自分を深くえぐる痛みがあって、そこに飛び込んだことが挑戦です」。
公開を前に「本当にこのシリーズを見たことのない方も楽しんでいただけるなと思っています」とアピール。コロナ禍を念頭に「メンタルの方もすごくぶつかっているので、コロナで人と人がどうしても距離を取らなければいけない今だからこそ、こういうあついものを見ていただけたら」と、話した。
金野美穂、永井すみれ、加藤卓哉監督も登壇した。
ノンフィクション作家・松田美智子氏の小説「女子高校生誘拐飼育事件」を原作に、1999年に第1作が公開。本作は7年ぶりの9作目で、台湾で全編撮影された。劇中の舞台「完全なる飼育」の物語の中で繰り広げられる“飼育”と、その舞台に挑む若手俳優を女性演出家が稽古という名の“飼育”をする二重構造。舞台劇とともに繰り広げられる、濃厚な男女の愛憎劇となっている。
