新型ローマはフェラーリだけどフェラーリじゃない!? 快適すぎる2676万円は日常使いに最適なのか(GQ JAPAN)

【リンク先抜粋】
アーティスティックな感性を持つ人々に訴えかけるうえでもっとも重要になるのが美しいスタイリングだろう。そしてローマは、この期待にも完璧に応えている。 そのプロポーションは、スポーツカーとして古典的なロングノーズ・ショートデッキ。ただし、古典的であるがゆえに普遍的な美しさを備えているともいえる。しかもローマは装飾的なデザインを極力廃している。いや、フロントグリルまわりとテールライトを別にすれば装飾は皆無といってもいいほど。 いわゆるキャラクターラインはどこにも存在せず、ボディはすべてなだらかな曲面だけで構成されている。いまやスポーツカーになくてはならない空力パーツもほとんど目につかず、最大の効果をもたらすリアスポイラーは格納式としてふくよかなデザインに融合させた。その、ストイックなまでのシンプルさには、逆に明確な意図が感じられるほどだ。 このなんの装飾も持たないデザインが驚くほど美しい。しかも、どんな距離から見ても、どんな角度から眺めても、その美しさが翳ることはない。シンプルでありながらここまで完成度の高いデザインに仕上げるのに、どれほど豊かな才能と、どれほど長い時間を要したのか。考えただけでもため息が出てくる。 そして極端にシンプルで完璧な調和が図られたスタイリングであるがゆえに、その美しさはタイムレスな存在へと昇華している。日ごろ本物の芸術に触れている人たちでさえ、その美しい造形には心を奪われるはずだ。

続きはこちら

(2020/11/08)