ファッションで考える「男性学」──「男はこうだ」はなくていい【後編】(GQ JAPAN)
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LESSON 04:スカートを穿いたっていい!
女性がかつてズボンを手にしたことで、少しでもその美しさは損なわれましたか? もちろん答えはNO。新しい美の類型を装いのうちに加え、その日の気候や気分に合わせる選択肢を増やしただけです。男性のスカートも、もちろんそのような働きをするでしょう。つまり、今よりも自由になるだけなのです。
■感情を爆発させてもいい!
大胆な冒険心がキーワードの今季のディーゼル。ディーゼルのブランド名の由来が、1つにはディーゼル燃料だったことを思い起こさせるような、パワフルなコレクションだ。デニムスカートは、モードの世界ではしばしば見るものの、まだまだ市民権を得たとは言えない。でも、意外や意外、違和感はない。いよいよスカートが普通の男服の仲間入りを果たすか。
LESSON 05:スーツの呪縛からの解放!
スーツは義務だから着るもの、と、そんなふうに思っていませんか? たしかに、相手への敬意を示す服ではありますが、その敬意を失しない範囲で工夫を凝らすのはひとつの知的挑戦です。毎日着るものだからこそ、己の好みを探求してみましょう。「無難」であることよりも優先したいものが、見つかるかもしれません。
■グレーのスーツを脱ぎ捨てよう
イギリスの芸術家であり作家であるグレイソン・ペリー曰く、カジュアルなパーティーではしばしば、男性はラフなジーンズ、女性はドレスにヒールという、不均衡な組み合わせを見かけるという。また、男性たちは常に全員がグレーのスーツを着ている、とも。男性は見る側だから「機能的」に、女性は見られる側だから「装飾的」に装うべし、という意識は、もはや前時代のものだ。毎日、無難の象徴であるグレーのスーツを着て「見えなくなる」ことを目指すよりも、好きなシルエットや雰囲気をまとって大いに楽しもう。
LESSON 06:「普通じゃない」ことこそ普通
「男らしさ」を気にするということは、「男として普通であらねば」と感じている、ということ。しかし普通であることよりも自然であることが、人をより魅力的に見せるものです。自分の着たい服を着て外に出てみましょう。最初はおっかなびっくりでも、そのうち行きたいところに行ける自分に気がつくはず。
「かわいい」は禁句じゃない
グッチの2020年秋冬のテーマは「男らしさ、その多元性」。男性優位の近代的価