ソウルの宝くじ売り場、コロナ不況で長蛇の列(朝鮮日報日本語版)

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 10月27日午後2時ごろ、ソウル・鍾路5街。1台のキックボードが店の前、ずらりと人の並んだ列の近くに止まった。20代とおぼしきグレーのパーカ姿の一人の青年がキックボードから降り、列の後ろに立った。店の前に置かれた立て看板には、白と黄色の文字で「ロト1等11回、2等82回当選販売店」と記されていた。平日のランチタイムはとうに過ぎた時刻だったが、ロトや宝くじを買うため待っている人々は広さ6坪(約20平方メートル)にも満たない店内にあふれかえり、15人ほどは店の外の道路にまで列を作って順番を待っていた。洋服を着た勤め人から登山リュックを背負った中高年の男性まで、年齢層はさまざまだった。 ■「新型コロナに対する不安」韓国が世界14カ国で1位、日本は?  弟と共に18年間宝くじ売り場を営んでいるというチャン・ソクマン社長(54)は「やれやれ。もともと月曜火曜は休み休みやっていく日なのに、このごろは大層しんどくて死にそう。銀行に行く時間もない」と、休む間もなく「自動」ボタンを押して機械に紙を入れたり抜いたりを繰り返した。客がお金を入れたら、機械がロトの紙を選んで渡すまで、かかる時間は5秒ほど。だが客の列は減る気配を見せなかった。  病院に勤めているというキムさん(33)は、6カ月前から毎週、非番の日に仁川市富平区からここを訪れて宝くじを買う。当選者が何人も出た場所だといううわさを聞いて来たという。キムさんは「当選したら、マンションのローンの返済からやる」と語った。月に2、3回は来るという城北区石串洞の住人、チョン・ソクスンさん(72)は「大当たりの夢を狙うために来た」とし「自分の年齢ではやることがないじゃないか」と語った。  乱世には、大当たりを追う宝くじが当たり前のように活況を呈する。コロナによる沈滞が長く続いたことで、「不況商品」の宝くじが飛ぶように売れているのだ。企画財政部(省に相当。企財部)福券委員会によると、今年1月から6月までの宝くじ(ロト、年金福券)の販売額は2兆6208億ウォン(現在のレートで約2422億円。以下同じ)を記録した。これは昨年同期比11.1%増となる数字で、2005年に企財部が事業実績を公開し始めてからの史上最高値でもある。

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(2020/11/08)