ドローンとアバターで離島の遠隔診療検証 ANAら、五島で実証実験(Aviation Wire)

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 五島スマートアイランド実証推進調査協議会(代表:長崎県五島市)は、同市の福江島から約5キロ離れた嵯峨島(さがのしま)へ医薬品をドローンで運ぶ実証実験を実施した。嵯峨島の診療所を訪れた患者を福江島の医師がオンラインで診察し、処方した薬をドローンで嵯峨島まで運ぶもの。離島地域などの住民の生活を支える新しい地域医療体制の構築を目指す。  協議会は、国土交通省スマートアイランド推進実証調査業務の一環として、ドローンによる処方薬などの輸送のほか、「アバター」と呼ばれる遠隔地から操作者の分身として動かせるロボットや、タブレットなどを患者と医師を結ぶコミュニケーションツールとして活用した、オンライン遠隔医療の離島モデルの構築を目指す。福江島と嵯峨島を結ぶオンラインによる診療と服薬指導を、10月5日から2021年2月12日まで実施している。  嵯峨島の患者は、島内の嵯峨島出張診療所に来院。ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のavatarin(アバターイン)が開発した遠隔コミュニケーションアバター「newme(ニューミー)」を使い、福江島の三井楽診療所の医師によるオンライン診療を受ける。医師が処方した薬は、福江島貝津港からANAHDが運航を手掛けるドローンで運び、嵯峨島在住の看護師が患者に手渡す。患者が希望する場合、遠隔で服薬指導を実施することで、嵯峨島から離れずに薬を受け取れるようになる。  薬を運ぶドローンは、自立制御システム研究所(ACSL)が開発した機体を使用。今回の実証実験には、長崎大学とNTTドコモ九州支社、NTTコミュニケーションズ、メトロウェザーも参画している。  ドローンによる医薬品の輸送は11月4日から6日まで実施。ドローンは風速10メートル程度までは飛行でき、報道関係者に公開した5日は好天に恵まれた。  嵯峨島は人口65世帯106人の島。1日に3-4便の定期船が運航されており、島には出張診療所がある。看護師が1人常駐しており、福江島の三井楽診療所から週に1度医師が通っているが、悪天候の場合は嵯峨島へ渡れない場合もあり、遠隔診療を検証している。  ANAHDは五島列島のほか、北海道旭川市や福岡県などでもドローン配送の実証実験を行っており、今後も五島で新たな実験を計画している。

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(2020/11/08)