佐賀県、ANAから出向者受け入れ 羽田には応援メッセージ(Aviation Wire)
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佐賀県の山口祥義知事が11月7日、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)の片野坂真哉社長と羽田空港で面会した。ANAグループ社員の出向を年度内から県庁で10人受け入れ、県産品の販路拡大や移住促進などの業務に2年程度就いてもらう。
県は人件費の一部にあたる約1000万円を補正予算で計上し、年度内から受入を始める。山口知事は、「佐賀空港が開港後、ほとんど乗ってくれなくて撤退が続いたが、ANAはつらいときにそばにいてくれた仲間」と述べ、今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、ANAが苦境に立たされていることから支援を決めたという。
山口知事によると、40歳以下くらいの社員を想定。部局横断でまちづくりを進める「KIZUKIプロジェクト」や、イクメン日本一の推進、県産品の販路拡大、移住促進などの業務で出向者を受け入れる。山口知事は「戻られても活躍する人材になってほしい」と期待感を示した。
片野坂社長は「余稼働が出ており、本当にありがたい。芸術や文化、観光など、本人も刺激を受けると思う」と語った。
佐賀県とANAはすでに人事交流を実施しており、ANAからは客室乗務員が2年の任期で派遣され、現在は2代目の社員が活躍している。
佐賀県が管理する佐賀空港には、1998年7月28日の開港当時からANAが就航。県は開港記念日の7月28日から、ANAとの連携企画「サッガーナプロジェクト」を立ち上げた。「SAGA」と「ANA」を組み合わせた造語で、タガログ語で「豊かな」を意味する「サッガーナ」と名付けている。
今回の出向者受入は同プロジェクトの第5弾として企画。その前の第4弾として、羽田空港第2ターミナル国内線出発エリアの65番搭乗口付近には、佐賀県がANAを応援するメッセージを11月1日から2021年3月31日まで掲げている。
山口知事は、「第6弾は植物由来コスメ、第7弾はANA社員のオーケストラが来てクリスマスに演奏する」と今後の計画に言及し、現場レベルでさまざまな企画が進んでいることを明かした。
ANAは単独路線である羽田-佐賀線を1日5往復計画しているが、コロナ影響で現在は一部の日を除き3往復に減便。2019年3月には、佐賀空港を新技術の実験場とする「イノベーションモデル空港」に位置づ