【不登校 居場所を探して】演劇や美術で内面と向き合う 自信取り戻し登校再開も(産経新聞)

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 学校に通えない。教室になじめず辛い。そんな子供たちが、芸術活動を通して自分の内面を表現したり、コミュニケーションのスキルを育んだりできる居場所が神戸市にある。活動によって自信をつけた子供たちは、学校に復帰したり、やりたいことにチャレンジしたりと、次のステップへと進んでいく。(藤井沙織) 【グラフ】不登校の子供が通う施設の数  「15ページの頭からいきます」「はーい」。10月31日、神戸市内で演劇サークル「ティーンエージャーズ フリー! シアター(TFT)」の稽古が行われた。所属するのは不登校や学校に行きづらさを感じる子供たち。12月13日の上演に向け、喜びや不安、戸惑いなどさまざまな感情をセリフに乗せて演じた。  TFTは15年前、演劇部の顧問経験のある元中学校教諭が、教室で孤立しがちな生徒が舞台ではいきいきする姿に「演劇の力」を感じて立ち上げた。参加対象は小学5年~高校3年で、これまで舞台に立ったのは80人超。代表を務める井尻聡子さん(50)は「本当は学校で皆と活動したいけれど、友達をつくりにくい。自分を出すのが怖いという子供が多い」と話す。  演劇を通じてやりたいことに挑戦する力、社会と関わる積極性を育むのが活動のねらいで、演じるキャラクターは台本がない状態で子供たちに自由に決めてもらう。ゲームの登場人物に妖怪、殿様、天才花火師-。「なりたい自分」を決めたら役になりきって即興劇を繰り返し、そこで生まれたセリフからスタッフが台本を作り上げる。  この即興劇がコミュニケーションの練習になる。どうすれば会話が続くか。相手の話を引き出せるか。井尻さんは「スタッフも参加するが、その下手さが『ここでは失敗しても大丈夫』という勇気になる」と笑う。同級生らとうまく話せず苦しんだという参加5年目の高校1年の男子生徒(15)は「少しずつ人と気軽に話せるようになり、友達もできた。学校の先生に朗読をほめられ、自信もついた」。昨年から参加する高校2年の男子生徒(17)は「TFTでの楽しみがあるから、前向きに毎日を過ごせる」と話す。  神戸市西区のアトリエ「色彩楽園(がくえん)」にも、不登校や学校を休みがちな子供が複数人通う。絵画教室のような課題はなく、子供たちは色鉛筆や絵の具、色紙や空き箱などアトリエにある素材を自由に使い、心の赴くままに作品をつくる。  アトリエ主宰の藤

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(2020/11/07)