米下院選で民主党振るわず 過半数維持も急進左派の影響力拡大を嫌気か(産経新聞)

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 【ワシントン=黒瀬悦成】米大統領選と同時に実施された下院(定数435)の選挙で、民主党は過半数を維持する情勢であるものの、伸び悩みが鮮明となってきた。党内で発言力を強める急進左派の議員による「社会主義的」な主張が支持者に嫌われたのが要因とされ、党内の穏健派と急進左派との摩擦が早くも激しさを増している。 【表でみる】米大統領選、4つの経済シナリオ  下院の改選前議席数は民主党232、共和党197(その他1、欠員5)。民主党は選挙前、5~15議席の積み増しに自信を示していたが、ふたを開けてみると民主党の現職議員が次々と落選。6日現在の民主党の獲得議席数は212(共和党は194)で、民主党は過半数確保を何とか達成する程度にとどまるとの見通しが強まっている。  今回、民主党陣営が最も衝撃を受けたのは、民主党の支持基盤とされる黒人や中南米系が多く住む南部フロリダ州マイアミの選挙区で、同党の現職議員2人が同時に落選したことだ。  選挙専門家らの分析では、マイアミの選挙区ではキューバや南米ベネズエラの社会主義体制から逃れてきた住民らが多く、民主党の急進左派系の若手議員らが社会主義を礼賛するかのような主張をしていることから、同党の「左傾化」に懸念を強めたとみられる。  民主党のペロシ下院議長は6日の記者会見で、下院の過半数は維持できる見通しであることを根拠に「一部の戦いでは敗れたが戦争には勝った」と強弁した。  しかし、同党のスパンバーガー下院議員(南部バージニア州選出)は、黒人暴行死事件を受けた各地での暴動を機に左派勢力が唱える警察解体の要求に「支持者が強い懸念を示している」と述べ、「民主党議員は社会主義者や社会主義といった用語を二度と使うべきではない」と訴えた。  これに対し、民主党の若手急進左派の筆頭格であるオカシオコルテス下院議員は、過激な環境政策「グリーン・ニューディール」法案や国民皆保険法案を共同提案した現職の同党議員に関し「私の知る限り全員再選している」と語り、下院選での不振は急進左派の責任ではないと反発した。

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(2020/11/07)